Marimo.SpreadsheetAsData.Core 0.4.0

dotnet add package Marimo.SpreadsheetAsData.Core --version 0.4.0
                    
NuGet\Install-Package Marimo.SpreadsheetAsData.Core -Version 0.4.0
                    
This command is intended to be used within the Package Manager Console in Visual Studio, as it uses the NuGet module's version of Install-Package.
<PackageReference Include="Marimo.SpreadsheetAsData.Core" Version="0.4.0" />
                    
For projects that support PackageReference, copy this XML node into the project file to reference the package.
<PackageVersion Include="Marimo.SpreadsheetAsData.Core" Version="0.4.0" />
                    
Directory.Packages.props
<PackageReference Include="Marimo.SpreadsheetAsData.Core" />
                    
Project file
For projects that support Central Package Management (CPM), copy this XML node into the solution Directory.Packages.props file to version the package.
paket add Marimo.SpreadsheetAsData.Core --version 0.4.0
                    
#r "nuget: Marimo.SpreadsheetAsData.Core, 0.4.0"
                    
#r directive can be used in F# Interactive and Polyglot Notebooks. Copy this into the interactive tool or source code of the script to reference the package.
#:package Marimo.SpreadsheetAsData.Core@0.4.0
                    
#:package directive can be used in C# file-based apps starting in .NET 10 preview 4. Copy this into a .cs file before any lines of code to reference the package.
#addin nuget:?package=Marimo.SpreadsheetAsData.Core&version=0.4.0
                    
Install as a Cake Addin
#tool nuget:?package=Marimo.SpreadsheetAsData.Core&version=0.4.0
                    
Install as a Cake Tool

SpreadsheetAsData

SpreadsheetAsDataは、Excelをインストールしていない環境でもExcelファイルを扱えるようにするライブラリです。

以下のコード例は0.4.0向けです。0.3.0から更新する場合は、名前空間と属性名の変更を含む移行案内を確認してください。

C#版では、Excelから生成した型付きAPIでデータを読み書きできます。 Open XML SDKを内部実装として使いながら、ワークブック、ワークシート、セルを直接扱うAPIも提供します。

デモ動画

Visual Studioで新規プロジェクトを作成し、NuGetパッケージとExcelファイルを追加して、生成された型付きAPIからExcelテーブルを読み取る流れを確認できます。

Visual StudioでExcelファイルから型付きコードを生成するデモ動画をダウンロードする

まずできること

SpreadsheetAsDataは、Excelファイルを低水準のOpen XML要素としてではなく、業務で使う表データとして読み書きするためのAPIを優先しています。

  • Excelテーブルを、型付きのC#オブジェクトとして列挙する
  • Excelファイルから、ブック、シート、テーブル、行データを表すC#コードを生成する
  • Visual Studioでは、Excelファイルのビルドアクションを SpreadsheetAsData にするだけで生成コードを利用する
  • 型を用意せず、Excelテーブル、列、行、セルを直接読む
  • 定義名、A1形式、シート名、セル位置からセルや範囲を取得する
  • セル、セル範囲、既存のExcelテーブル行を書き換えて保存する
  • Excelをインストールしていない環境で .xlsx を読み書きする

現在のC#版では、基本的なデータの読み取り、書き込み、保存を利用できます。 行の追加や削除、書式、日付、数式、広範なExcel機能への対応は、基本的なデータ操作を整えた後の拡張として扱います。

最初のチュートリアル

このチュートリアルでは、リポジトリに含めている SampleData/sales_report.xlsx から型付きコードを生成し、Program.cs からExcelテーブルを読み取ります。 サンプルデータには、sales_summary シートと sales_detail Excelテーブルが含まれています。

Visual Studioから使う

  1. Visual Studioでコンソールアプリの新規プロジェクトを作成する
  2. [NuGet パッケージの管理]から Marimo.SpreadsheetAsData をインストールする
  3. ソリューション エクスプローラーで、プロジェクトへ SampleData/sales_report.xlsx を追加する
  4. 追加した sales_report.xlsx を選択してプロパティを開く
  5. [ビルド アクション]を SpreadsheetAsData へ変更する
  6. プロジェクトをビルドする
  7. Program.cs に次のコードを書く
using SpreadsheetTutorial;

using var book = new SalesReportBook();

foreach (var sale in book.SalesDetail)
{
    Console.WriteLine(
        $"{sale.ProductName}: {sale.Quantity} x {sale.UnitPrice}");
}

SpreadsheetTutorial は、新規作成したプロジェクトの既定名前空間です。 別のプロジェクト名で作成した場合は、そのプロジェクトの名前空間を using に指定してください。 SalesReportBook、SalesDetail、ProductName などは、sales_report.xlsx のファイル名、Excelテーブル名、列名から生成されます。 生成された .g.cs は sales_report.xlsx の隣へ出力され、同じビルドの Compile に自動で追加されます。 このファイルは生成物なので編集せず、通常はGit管理にも含めません。 Excelファイルはビルド時にプロジェクト内の相対パスを保って実行先へコピーされます。 この例では、引数なしの SalesReportBook は実行先の SampleData/sales_report.xlsx を開きます。 Save() もそのコピーへ保存し、プロジェクト内の生成元ファイルは変更しません。

CLIから同じことを行う

Visual Studioを使わない場合は、同じ設定をプロジェクトファイルへ直接書けます。

dotnet new console -n SpreadsheetTutorial
cd .\SpreadsheetTutorial
dotnet add package Marimo.SpreadsheetAsData
mkdir SampleData
$repository = "C:\path\to\SpreadsheetAsData"
Copy-Item "$repository\SampleData\sales_report.xlsx" .\SampleData\sales_report.xlsx

SpreadsheetTutorial.csproj に、対象Excelファイルを SpreadsheetAsData 項目として追加します。

<ItemGroup>
  <SpreadsheetAsData Include="SampleData\sales_report.xlsx" />
</ItemGroup>

Program.cs には、Visual Studioの場合と同じコードを書きます。

using SpreadsheetTutorial;

using var book = new SalesReportBook();

foreach (var sale in book.SalesDetail)
{
    Console.WriteLine(
        $"{sale.ProductName}: {sale.Quantity} x {sale.UnitPrice}");
}

ビルドまたは実行すると、Excelファイルから型付きコードが生成されます。

dotnet run

よく使う読み取り例

SpreadsheetAsDataは、Excelファイルを低水準のシート、行、セルの集合として扱うのではなく、まず業務上の表データとして読み取れるAPIを優先します。

生成された型付きコードで読む

NuGetパッケージを参照しているVisual Studioプロジェクトでは、Excelファイルのビルドアクションから型付きコードを生成できます。 たとえば orders.xlsx を SpreadsheetAsData ビルドアクションにすると、ブック、ワークシート、定義名、Excelテーブル、行データを表す型を利用できます。

using MyApp;

using var book = new OrdersBook();

foreach (var order in book.Orders)
{
    Console.WriteLine(order.ProductName);
}

型付きテーブルとして読む

Excelテーブルの列名とC#のプロパティを対応付けると、各データ行を利用者定義型として列挙できます。 列名とプロパティ名が異なる場合は、SpreadsheetName 属性でExcelテーブル列名を指定します。

using Marimo.SpreadsheetAsData;

public sealed class OrderRow
{
    [SpreadsheetName("商品名")]
    public string ProductName { get; set; } = "";

    [SpreadsheetName("数量")]
    public int Quantity { get; set; }

    [SpreadsheetName("単価")]
    public double UnitPrice { get; set; }
}

using var book = Workbook.Open("orders.xlsx");

foreach (var order in book.ReadTable<OrderRow>("注文一覧"))
{
    Console.WriteLine(
        $"{order.ProductName}: {order.Quantity * order.UnitPrice}");
}

列名とプロパティ名が同じ場合は、属性を書かずに読み取れます。

using Marimo.SpreadsheetAsData;

public sealed class CustomerRow
{
    public string Name { get; set; } = "";

    public int Age { get; set; }
}

using var book = Workbook.Open("customers.xlsx");

var customers = book.ReadTable<CustomerRow>("Customers");

型付きテーブルでは、int、double、bool、string と、数値・真偽値のnullable型を扱います。object / dynamic は元のセル値を保持します。 対応する列がない場合、変換できない値がある場合、同じ列へ複数のプロパティを対応付けた場合は TableMappingException で失敗します。

コード生成の詳しい設定

NuGetパッケージを参照しているVisual Studioプロジェクトでは、Excelファイルのビルドアクションから型付きコードを生成できます。 通常の None や Content として追加したExcelファイルは、コード生成対象になりません。 対象にするファイルだけ、ビルドアクションを SpreadsheetAsData へ変更してください。

生成ファイルはExcelファイルの隣に、*.SpreadsheetAsData.g.cs という名前で出力されます。 Visual Studioでは元Excelファイルに紐づく生成コードとして確認できます。 生成ファイルは手で編集せず、通常はGit管理に含めません。 このリポジトリでは *.SpreadsheetAsData.g.cs を .gitignore に登録しています。

Visual Studio以外で明示的に設定する場合は、プロジェクトファイルへ次の項目を追加します。

<ItemGroup>
  <SpreadsheetAsData Include="Schemas\注文.xlsx" />
</ItemGroup>

生成先の名前空間は、既定ではプロジェクトの RootNamespace です。 同名のシートやテーブルを持つ複数のExcelファイルを併用するときは、各項目の Namespace で生成型を分離できます。 フォルダを分けるだけではC#の型名衝突は解消しません。

<ItemGroup>
  <SpreadsheetAsData Include="Orders\Master.xlsx" Namespace="MyApp.Orders" />
  <SpreadsheetAsData Include="Archive\Master.xlsx" Namespace="MyApp.Archive" />
</ItemGroup>

この場合は MyApp.Orders.MasterBook と MyApp.Archive.MasterBook を使用します。 Namespace の変更・解除でも生成し直します。空または未指定なら RootNamespace を使い、それも空なら Generated になります。 同じ名前空間内に生成型名の重複が残る場合は、C#のコンパイルエラーになります。必要に応じて名前空間を分けるか、以下の辞書で生成名を変更してください。

識別子名を調整したい場合は、Excelファイルごとに任意のJSON辞書を置けます。 辞書ファイル名は、Excelファイルの拡張子を除いた名前に .spreadsheetasdata.json を付けます。

SampleProject/
├─ SampleProject.csproj
├─ 注文.spreadsheetasdata.json
└─ Schemas/
   └─ 注文.xlsx

Excelファイルごとに個別の辞書を使う場合は、Excelファイルと同じディレクトリへ置きます。

SampleProject/
└─ Schemas/
   ├─ 注文.xlsx
   └─ 注文.spreadsheetasdata.json

同じ名前の辞書が両方にある場合は、Excelファイルと同じディレクトリの辞書を優先します。 辞書ファイルはプロジェクトへ追加しなくても、ビルド時にディスク上から検出します。 辞書には、既定変換から変更したい名称だけを書きます。 辞書にない名称は既定規則で変換されます。

{
  "注文一覧": "Orders",
  "注文一覧.商品名": "ProductName"
}

文脈付きキーを使うと、同じ元名でもテーブルやシートごとに別の生成名を指定できます。 異なるディレクトリに同名Excelファイルがあり、別々の辞書が必要な場合は、それぞれのExcelファイルの隣へ辞書を置いてください。

コードから直接生成する場合は、Marimo.SpreadsheetAsData.CodeGeneration の WorkbookWrapperGenerator.GenerateSources を使用します。 このAPIはC#ソース文字列の配列を返します。 MSBuild連携も同じ生成処理と診断処理を使用します。

MSBuild連携では、生成Book型の引数なしコンストラクターは AppContext.BaseDirectory からプロジェクト相対パスのExcelファイルを開きます。 生成Book型を別プロジェクトから使う場合は、利用側アプリの実行先に同じ相対パスでExcelファイルを配置するか、Open(path) で明示的に開いてください。 生成前に検出できる名前衝突や無効名は WorkbookWrapperGenerator.GenerateDiagnostics で確認できます。 詳しい規則は 型付き読み書き を参照してください。

Excelテーブルを直接読む

型を用意せず、Excelテーブルの構造をそのまま扱うこともできます。 列、データ行、セルの位置情報が必要な場合はこちらを使います。

using Marimo.SpreadsheetAsData;

using var book = Workbook.Open("orders.xlsx");

var table = book.Tables["注文一覧"];

Console.WriteLine(table.Name);
Console.WriteLine(table.Worksheet.Name);
Console.WriteLine(table.Range);

foreach (var column in table.Columns)
{
    Console.WriteLine($"{column.Ordinal}: {column.Name}");
}

foreach (var row in table.Rows)
{
    var productName = row["商品名"].Value;
    var quantity = row["数量"].Value;

    Console.WriteLine(
        $"{row.WorksheetRowIndex}: {productName} x {quantity}");
}

TableRow では、列名、列位置、TableColumn からセルを取得できます。

var firstRow = table.Rows.First();

var byName = firstRow["商品名"];
var byOrdinal = firstRow[0];
var byColumn = firstRow[table.Columns["商品名"]];

定義名とセル範囲を読む

ブックまたはワークシートの Range から、定義名やA1形式の範囲参照を解決できます。 名前付き範囲として取得した場合、CellRange.Name と ToString() はその名前を返します。

using Marimo.SpreadsheetAsData;

using var book = Workbook.Open("report.xlsx");

var namedRange = book.Range["集計範囲"];

Console.WriteLine(namedRange.Name);
Console.WriteLine(namedRange.TopLeftCell.Value);
Console.WriteLine(namedRange.BottomRightCell.Value);

var sheet = book.Sheets["売上"];
var range = sheet.Range["A1", "C10"];

Console.WriteLine(range.TopLeftCell.Reference);
Console.WriteLine(range.BottomRightCell.Reference);

定義名が単一セルを表す場合は、Cell から直接取得できます。

var total = book.Cell["総合計"].Value;

ワークシートとセルを読む

より低水準の操作として、ワークシートやセルを直接取得できます。

using Marimo.SpreadsheetAsData;

using var book = Workbook.Open("Book1.xlsx");

var sheet = book.Sheets["いろいろなデータ"];

var number = sheet.Cells["A1"].Value;
var text = sheet.Cells["A3"].Value;
var cell = sheet.Cells[1, 1];

Console.WriteLine(cell.Reference);
Console.WriteLine(cell.RowIndex);
Console.WriteLine(cell.ColumnIndex);

Cell.Value は現在、セルの内容に応じて次の値を返します。

  • 空白セル: BlankValue
  • 数値セル: double
  • 真偽値セル: bool
  • 共有文字列・直接文字列セル: string

型付きテーブルでは、空白を string には空文字列、int・double には0、bool にはfalseとして読み込みます。 int?・double?・bool? では空白をnullとして保持します。 型付き Replace() はnullと空文字列を空白セルとして書き込みます。低水準の Cell.Value の扱いとは区別しています。 列型の自動生成も含めた詳細は、型付き読み書きを参照してください。

書き込みと保存

生成された型付きTableでは、読み取った行を変更して既存のExcelテーブル行へ書き戻せます。

using MyApp;

using var book = OrdersBook.Open("orders.xlsx");
var orders = book.Orders.ToArray();

orders[0].Quantity = 3;

book.Orders.Replace(orders);
book.Save();

Workbook.Read<T>() でブック全体をデータオブジェクトへ読み込み、変更後に Workbook.Replace<T>() で定義名とExcelテーブルへ書き戻すこともできます。 手書きのデータクラスでも、Excelの定義名・テーブル名をC#識別子へ自動変換してプロパティ名と照合します。 例えば、定義名 customer_name は CustomerName、テーブル名 sales_detail は SalesDetail へ、属性なしで対応します。 別の名前のプロパティを使う場合は SpreadsheetName 属性で元のExcel名を指定でき、属性の指定が自動対応より優先されます。 詳しい例とシートローカル定義名の扱いは、ブック全体のデータ対応を参照してください。

生成されたBook型では、型引数を指定せずに Read() と Replace() を呼び出せます。

セルとセル範囲は、非型付きAPIから直接書き換えられます。

using Marimo.SpreadsheetAsData;

using var book = Workbook.Open("orders.xlsx");

book.Sheets["Input"].Cells["B2"].Value = "Confirmed";
book.Range["InputRange"].Values =
[
    ["A", 1],
    ["B", 2]
];

book.SaveAs("updated-orders.xlsx");

ファイルパスから開いた場合、Save() が正常終了した時点で元ファイルへの保存を完了します。Close() / Dispose() を待つ必要はありません。 Save() は一時ファイルへの書き出しを完了してから元ファイルを置換します。置換時には元ファイルの保持を一時解除するため、その短い区間における他のプロセスからの書き込み禁止と変更の検出は保証しません。 Streamから開いた場合の Save() は、拡張可能かどうかにかかわらず、元Streamの内容を変更する前に NotSupportedException を投げます。 書き戻し途中の失敗で元データを一部上書きすることを避けるため、元Streamへの保存は提供しません。 どちらの開き方でも、Close() / Dispose() は保存を行わず、リソースを解放するだけです。呼び出し側から渡されたStream自体は閉じません。

SaveAs(path) はどちらの開き方でも利用でき、別ファイルへ保存します。 0.4.0でSaveAs(Stream)を追加しました。空のMemoryStreamへ編集結果を保存でき、正常終了時点で読み直せます。ダウンロードやHTTPレスポンスへの転送は呼び出し側で行います。

using var output = new MemoryStream();
book.SaveAs(output);
output.Position = 0;
using var saved = Workbook.Open(output);

現在確認済みの出力先はMemoryStreamです。現在位置によらず先頭から保存し、既存内容を置き換えて古い末尾を残しません。保存後のPositionは保証しないため、読み直す側で先頭へ戻してください。入力と同じStreamインスタンスへの保存は、書き込み前にNotSupportedExceptionで拒否します。出力途中の失敗は例外として通知し、元ファイル・元Streamは変更せず、出力Streamも閉じません。出力先には途中までの内容が残り得るため、巻き戻しは保証しません。 別Streamへの保存は元ファイル・元Streamを変更せず、各出力は保存時点の内容を保持します。出力Streamは呼び出し側で破棄してください。書き込み不可の出力先は、内容を変更する前にNotSupportedExceptionで拒否します。 Stream入力からファイルへ保存する例は、サンプルの説明を参照してください。

CellRange.Values へ設定する値は、対象範囲と同じ行数・列数である必要があります。 Table<T>.Replace() は既存行をワークシート上の順序で置き換えます。行の追加、挿入、削除、テーブル範囲の拡張はまだ扱いません。

設計方針

  • Open XML SDKの型や要素構造を、公開APIへできるだけ露出させない
  • Excelの全機能対応を先回りして目指さない
  • 利用側コードの意図が読み取れるAPIを優先する
  • v0.xの再整備中は、API互換性より設計の一貫性を優先する
  • C#/.NETの新しい安定版機能を積極的に採用する
  • 古い.NET環境への対応は、実利用や公開上の必要が明確になった時点で検討する
  • 実装、テスト、READMEの内容を矛盾させない
  • 変更しやすい小さな単位で機能を追加する

ドキュメント

ビルドとテスト

C#版は CSharp/SpreadsheetAsData.slnx に含まれています。 ライブラリ本体とテストプロジェクトは net10.0 を対象にしています。 現在のコードはC# 14の構文を使用します。

このリポジトリのPowerShellスクリプトは、PowerShell 7以降の pwsh で実行します。 Windows PowerShell 5.1の powershell.exe とPowerShell 7の pwsh.exe は同じマシンに共存できますが、このリポジトリでは pwsh を明示して使います。 開発環境の前提は次のコマンドで確認できます。

pwsh -NoProfile -File .\scripts\Test-DevelopmentEnvironment.ps1

初回セットアップでは、次のスクリプトを実行します。

pwsh -NoProfile -File .\scripts\Initialize-DevelopmentEnvironment.ps1

このスクリプトは、開発環境の前提を確認したうえで、.NETローカルツールとC#ソリューションのNuGetパッケージを復元します。 PowerShell 7、.NET 10 SDK、Gitなどの導入自体は行いません。

.NET 10 SDKが入っている環境では、次のコマンドでビルドとテストを実行できます。

dotnet build .\CSharp\SpreadsheetAsData.slnx
dotnet test .\CSharp\SpreadsheetAsData.slnx

整形と基本的なスタイルチェックは .editorconfig に定義しています。

dotnet format .\CSharp\SpreadsheetAsData.slnx --verify-no-changes --no-restore --severity warn

NuGetパッケージ

0.4.0への更新

0.4.0は、0.3.0からの名前変更を含む更新です。参照している各パッケージを0.4.0へ揃え、次の変更を反映してください。

  • 名前空間をMarimo.SpreadSheetAsDataからMarimo.SpreadsheetAsDataへ変更します。利用側のusingや完全修飾名を更新してください。
  • SpreadSheetName属性をSpreadsheetNameへ変更します。
  • アセンブリ名、プロジェクト名、NuGetパッケージIDの表記もSpreadsheetAsDataへ統一します。
  • 生成コードは再生成してください。ビルドアクションSpreadsheetAsDataと生成ファイルの拡張子.SpreadsheetAsData.g.csは変更しません。
  • 旧名の互換APIは追加しません。公開済み0.3.0の内容は変更しません。

そのほか、次の変更があります。

  • MSBuild連携はExcelファイルを実行先へコピーします。生成Bookの引数なしコンストラクターは、生成元ではなく実行先のコピーを開きます。別の場所のファイルを開く場合はOpen(path)を使用してください。
  • SaveAs(Stream)で別の出力Streamへ保存できます。入力と同じStreamへの保存と、Stream入力のSave()は禁止したままです。出力先は呼び出し側が管理し、ライブラリは閉じません。
  • ファイルへのSave()とSaveAs(path)は、一時ファイルへの出力完了後に保存先へ反映します。排他制御の制約は保存の説明を参照してください。
  • セルに値を代入すると、そのセルの既存数式を削除し、ブックに再計算を要求します。ライブラリ自身は数式を計算しません。
  • Open XML SDKを3.5.1へ更新し、欠落属性の検証と列名解析の桁あふれ対策を追加しました。

0.3.0への更新

0.3.0は、0.2.xからの互換性変更を含む更新です。4パッケージのバージョンを揃え、Excelからコードを再生成してください。

  • セル・範囲・既存テーブル行の書き込みと、ブック全体の Read<T>() / Replace<T>() に対応しました。
  • 生成Bookには、型引数なしの Read() / Replace(Data) を用意しています。
  • 生成された名前付きセル・範囲のプロパティは、Cell / CellRange ではなく値を直接読み書きします。利用コードの .Value / .Values は取り除いてください。非生成APIは変更しません。
  • Excel名を指定する属性は SpreadSheetName に統一しました。旧 SpreadsheetColumn 属性の利用箇所は置き換えてください(0.4.0では上記のとおりSpreadsheetNameへ改名しています)。
  • 生成Bookの Open() は、必要なシート・テーブル・列・定義名などの不足を検出します。
  • Stream入力に対応しましたが、元Streamへの Save() は禁止です。編集結果は SaveAs(path) で別ファイルへ保存します。Close/Disposeでは保存しません。
  • 複数ブックで生成型名が重なる場合は、Excel項目ごとの Namespace を指定できます。

パッケージの選択

C#版は、NuGet.orgでパッケージとして公開しています。 推奨パッケージIDは Marimo.SpreadsheetAsData です。 この短い名前のパッケージは、実行時ライブラリ、コード生成API、Visual Studio/MSBuild連携をまとめる全部入りパッケージです。

内部の責務は、次のパッケージに分けています。

  • Marimo.SpreadsheetAsData.Core: Workbook、Worksheet、Table などの実行時ライブラリ
  • Marimo.SpreadsheetAsData.CodeGeneration: .xlsx から型付き読み書きコードを生成するAPI
  • Marimo.SpreadsheetAsData.Build: Visual StudioとMSBuildからコード生成を起動するビルドタスク

通常の利用者は Marimo.SpreadsheetAsData を参照してください。 依存を絞りたい場合だけ、用途に応じて個別パッケージを参照します。 コード生成タスクは .NET 10 / MSBuild 18 以降の .NET TaskHost を前提にしています。

ローカルでパッケージを生成する場合は、次のコマンドを実行します。

dotnet pack .\CSharp\SpreadsheetAsData.slnx -c Release -o .\artifacts\nupkg

生成されたパッケージは artifacts\nupkg\ に出力されます。 NuGet.orgへ公開する前にローカルで別プロジェクトから確認する場合は、検証先プロジェクトに PackageReference を追加します。NuGet.orgが有効な通常のNuGet設定に、ローカルパッケージ出力先を追加して復元します。

<PackageReference Include="Marimo.SpreadsheetAsData" Version="0.4.0" />
$localFeed = (Resolve-Path .\artifacts\nupkg).Path
dotnet restore .\YourProject.csproj "-p:RestoreAdditionalProjectSources=$localFeed"

NuGet.orgへ公開した後は、通常のNuGetソースから次のように追加できます。

dotnet add package Marimo.SpreadsheetAsData

サンプル

NuGetパッケージとして参照する利用者向けサンプルは、samples/TableReadingSample/ にあります。

このサンプルは、リポジトリ内のプロダクトコードを ProjectReference では参照せず、外部利用者と同じように PackageReference で Marimo.SpreadsheetAsData を参照します。

NuGet.orgへ公開する前に動かす場合は、先にローカルパッケージを生成し、サンプルの復元時にその生成先をNuGetソースとして指定します。 詳しい手順は samples/TableReadingSample/README.md を参照してください。

APIドキュメント

C#版のAPIドキュメントは、XMLドキュメントコメントからDocFXで生成します。 生成には、リポジトリに含めているローカル.NETツール設定を使用します。

ローカルでブラウザ表示まで行う場合は、次のスクリプトを使用します。

pwsh -NoProfile -File .\scripts\serve-csharp-api-docs.ps1

スクリプトは必要な.NETローカルツールを復元し、DocFXでHTMLを生成してからローカルWebサーバーを起動します。 コンソールに表示されたURLをブラウザで開くと、生成されたAPIドキュメントを確認できます。 確認を終えるときは、コマンドを実行しているターミナルで Ctrl+C を押してサーバーを停止します。

HTML生成だけを確認する場合は、次のように実行します。

pwsh -NoProfile -File .\scripts\serve-csharp-api-docs.ps1 -BuildOnly

生成されたHTMLは docs/api/csharp/_site/ に出力されます。 DocFXが生成する docs/api/csharp/metadata/ と docs/api/csharp/_site/ は、再生成できる成果物としてGit管理に含めません。

公開後のC# APIドキュメントは https://hrmstrsmgs.github.io/SpreadsheetAsData/api/csharp/ で参照できます。

現在の確認状況

直近の再整備では、次を確認しています。

  • ビルド: 成功
  • テスト: 成功、本体とコード生成の全テスト
  • XMLドキュメント生成: 成功、警告なし
  • dotnet format --verify-no-changes --severity info: 既存の整形・解析指摘が残っています。成功扱いにはしていません。

制約

NuGetパッケージ公開後も、リポジトリの最新コードには未公開の変更が含まれる場合があります。

現行C#版は、セル値、セル範囲、既存のExcelテーブル行の書き換えと保存に対応しています。 行の追加、挿入、削除、テーブル範囲の拡張、数式計算、書式操作はまだ扱いません。

Ruby版は過去実装です。 現在はC#版を優先して再整備していますが、余裕ができたらRuby版もC#版と同等の機能へ整備する予定です。

Product Compatible and additional computed target framework versions.
.NET net10.0 is compatible.  net10.0-android was computed.  net10.0-browser was computed.  net10.0-ios was computed.  net10.0-maccatalyst was computed.  net10.0-macos was computed.  net10.0-tvos was computed.  net10.0-windows was computed. 
Compatible target framework(s)
Included target framework(s) (in package)
Learn more about Target Frameworks and .NET Standard.

NuGet packages (1)

Showing the top 1 NuGet packages that depend on Marimo.SpreadsheetAsData.Core:

Package Downloads
Marimo.SpreadsheetAsData.CodeGeneration

Generates typed C# wrappers from Excel workbook structure for SpreadsheetAsData.

GitHub repositories

This package is not used by any popular GitHub repositories.

Version Downloads Last Updated
0.4.0 110 9/27/2026
0.3.0 130 9/17/2026
0.2.5 148 7/27/2026
0.2.4 145 7/27/2026
0.2.3 141 7/27/2026
0.2.2 142 7/27/2026
0.2.1 148 7/27/2026
0.2.0 148 7/26/2026